桜の林

小石川植物園(春)

江戸時代からの歴史をもつ小石川植物園。

白山の隣である小石川の名を持ちながらも所在地は白山。「白山御殿跡」から「小石川御薬園」を経て今に至る土地の歴史が垣間見られる。

4月の良く晴れた平日。10人ほどが開園を待っていた。入って坂を上がると一角が桜の林となっている。ソメイヨシノが多いが、それだけでなく、さまざまな種類の桜を楽しめるのは植物園ならでは。もちろんツツジやヤマブキも咲いているし、イロハモミジの花が咲いていて陽が当たると遠目には紅葉のようにも見える。いろんな種類があるおかげで、おきまりの花や紅葉の季節以外の姿を気づかせてくれるのも楽しい。

ひとしきり桜の花を撮影して、庭園になっているほうへと下りていく。花が少ない時期にはそこで静かなひとときを過ごすのに良いところ。近所には印刷、製本関連の工場が多く、時折機械の音が聞こえてくるのも、むしろ静かさが強調された不思議な感覚になって面白い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です